『シルヴィアーダイアナのニンフ』Act3ストーリー⑨ - ジョイ・バレエ ストゥーディオ

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JOY NEWS

  • 『シルヴィアーダイアナのニンフ』Act3ストーリー⑨

    『シルヴィアーダイアナのニンフ』Act2ストーリー⑧

     

    ActⅢ  女神ダイアナの神殿近くの海岸
    ブドウ酒・劇・豊穣の神バッカスを讃える祝祭が、神々の酌係ガニュメデス(トロイの王子)のラッパの高らかな響きで始まる。最高神・雷神ジュピター、海神ポセイドン、太陽と音楽の神アポロンと芸術のミューズ達、美と優雅の3女神、季節の3女神、バッカスの信徒達、アモレッティ達が次々と行進をしてバッカスを讃える。
    祭りが最高潮に達した時、拐われたシルヴィアを探しにアミンタが駆け込んで来る。憔悴のアミンタを慰めるべく女神達が次々と踊りを披露するが、哀しみに暮れるアミンタの眼には何も映らない。太陽神アポロンと、芸術のミューズ達の長女カリオペが、心を閉ざしているアミンタの眼を岸の方へ導く。一艘の舟が近付いて来て、ベールを被った奴隷達が次々と降りて来る。若い海賊が最後の奴隷を舟から降ろし、奴隷達に命令してアミンタに向かって踊りを披露させる。アミンタは1人の奴隷の踊りに魅せられ、神秘的なベールの下の顔を見たい、という衝動に突き動かされて追い続けるが、その願いは叶わない。わずかに抱いた幻想をも打ち砕かれ絶望したアミンタは、奴隷を追う事を諦め、海岸から立ち去ろうとする。が、正にその時、振り向いたアミンタの眼に映ったのは、ベールを外し、愛の喜びに輝いているシルヴィアの美しい眼であった。2人は互いの愛を確認し、バッカス祭の神々も祝福の踊りに加わる。

    2010日本初演&2020リハーサル