コロナ禍の発表会とオンラインレッスンの御報告 - ジョイ・バレエ ストゥーディオ

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JOY NEWS

  • コロナ禍の発表会とオンラインレッスンの御報告

    オンラインレッスンに切替えて3週目になりました。

    毎週、オンラインレッスンの環境を整えて下さり、レッスンを受講するお子様を温かく見守って下さる御家族の皆様、有難うございます。

    私共教師も生徒達も、皆がスタジオでのレッスンを待ち望んでおりますが、今スタジオレッスンを再開しても、半数以上の生徒が外出出来ない状況です。

    又、いつ、どこで、誰が感染しても仕方のない社会ですので、子供達の安全を守る事を優先致します。

    オンラインで懸命に新しい振付を覚え、小さなスペースで真剣に踊る生徒達の姿を誇らしく思います。

    生徒達と御家族様の御理解と御協力により、スタジオを開けられない状況下でも、レッスンを続ける事が出来ております。

    心より感謝申し上げます。

     

    一昨年の2020年の年明けも、5月に発表会『シルヴィアーダイアナのニンフ』を控えておりました。

    3月、初めての≪緊急事態宣言≫が発令される前日に、ソリスト上級クラスのオンラインレッスンを試み、

    その翌々日から順に全クラスオンラインレッスンの開講が叶いました。

    社会がオンラインに切替え始める前であり、何の情報も無く、こちらも初めての試みでした。

    『マイクを全員オフにした方がいいです』等、御家族様からアドバイスを頂きながら、試行錯誤で始めたオンラインレッスンでした。

     

    5月の発表会は3回の延期を余儀なくされ、4回目の11月にやっと上演に辿り着きました。

    3月から11月まで、殆どの期間がオンラインレッスンとなり、

    オンラインにて『シルヴィアーダイアナのニンフ』全幕の通し稽古を続け、

    舞台スタッフ立会の≪スタッフ下見≫はソリストのみ、

    本番は新しい劇場、ゲネ(舞台稽古)無し、子供達はぶつけ本番、

    本来であれば生の舞台を上演するに当たり、あり得ない条件下での本番でしたが、

    5月から3回も延期になり、やっと舞台に立てるという皆の共通の≪舞台への想い≫が本番を成功へと導きました。

    舞台裏での生徒達の姿勢は立派でした。

    透明マスクを着用し、マスクをしたまま水分補給をし、アルコール消毒を差し出せば、全員が両手を伸ばして懸命に消毒をする…

    こちらの『絶対に感染者を出さない』という想いを、生徒達が全身で受け止めて、舞台の進行に協力してくれました。

    『舞台に立てる喜び』『舞台に立てる事が当たり前ではない』という想いを、3歳から大人までの生徒全員が感じての本番でした。

    そして、主役男性ダンサーが病気(コロナではありません)の為に、当日朝に代役を立て、パートナーが突然変更になるという、困難で過酷な状況下で、

    初の全幕主役を踊り切ったソリスト上級クラスの生徒の精神力と実力には、こちらも感服致しました。

     

    一つの舞台を終えると、生徒一人一人が大きく成長するだけでなく、ジョイ・バレエの底力となり、次の舞台へと繋がりますが、

    この『シルヴィアーダイアナのニンフ』での前代未聞の経験が、今のジョイ・バレエの力となり、生きています。

    生徒皆の頑張りが、今のジョイ・バレエを創り上げているのです。

     

    そして昨年の2021年は、コロナ禍の為に、ジョイ・バレエストゥーディオ創立38年にして初めて発表会の無い年となりました。

    『今年(2021年)の発表会はいつですか?』

    『毎年、発表会で成長するから無いのは寂しい』等、生徒、御家族様から御言葉を頂き、皆様の発表会への熱い想いを叶えたいと、

    常々、社会の感染状況、世界の感染状況、劇場の空き状況、ゲストダンサー・スタッフの空き状況を調べ、年内上演を視野に入れ、

    アンテナを張り巡らせていましたが、年内は安全に上演出来る見通しが立たなかった為に、一年半越しの2022年5月の発表会となりました。

     

    5月14日(土)『真夏の夜の夢』全幕上演を発表した際には、コロナ禍での舞台に対し、賛否両論有るかと思い、どんなご意見も受け止める覚悟での発表でしたが、

    皆様から、発表会上演への喜び、感謝、『待ってました!』等、温かいメッセージを頂きました。

    まだまだ収束の目途がたたないコロナ禍の為、いつ、再びオンラインレッスンの状況が来ても良いように、

    通常4カ月前から始めるリハーサルを、8カ月前からスタート致しました。

    9月1日から、秋フェス及び発表会に向けて、

    妖精の情景の2曲のリハーサルに入りました。

    秋フェスは『感染が拡大したら出演を辞退する』という条件の元に参加者を募りましたが、

    HPで告知してから数日以内に出演者が集まり、『本番が迎えられるか分からない』状況下で、

    皆が真摯に取り組みました。ジョイ・バレエだけが、透明マスクを着用したまま本番に臨み、

    2020年の『シルヴィアーダイアナのニンフ』の時と同様に、感染対策に対して、皆が協力的でした。

    発表会の無い一年でしたが、【コロナ禍でも舞台を無事に上演出来る】という前例を、秋フェスメンバーが創ってくれました。

     

    11月末に秋フェスが終演し、12月より、

    幼児・ジュニア初級・中級・大人クラスは、ACT3 結婚行進曲

    ソリスト上級クラスでは、主役のタイターニア、準主役のヘレナが、アダージオ2曲、ソロパートのリハーサルが進み、

    1カ月半経過した1月中旬に、オンラインレッスンとなりました。

    ACT3のクラス曲

    幼児:ベルガマスク舞曲

    ジュニア初級:アンダンテ

    ジュニア中級:アレグロ

    コロナの第6波が来ることは予測しておりましたので、

    上記のクラス曲の振り渡しまで、スタジオで行う予定でしたが、

    こちらの予測より早く第6波が来てしまい、オンラインレッスンでの振り渡しとなってしまいました。

    オンラインの画面越しに教師の踊りを撮影して頂く、という状況になってしまい、皆様にはご不便をお掛けしておりますが、

    画面の向こうでスマホやビデオカメラを構えて下さり、『準備OK』の合図を出して下さり、

    御家族様の、一つ一つの温かい御協力に、毎回、毎週、こちらが励まされております。

     

    2週間でクラス曲の振り渡しは完了し、今は覚える作業に入っております。

    中級のアレグロは、今まで上級や大人しかチャレンジしなかった8分という長い大作です。

    8小節ごとにフォーメーションが次々と変わり、尚且つ、16小節毎にテクニックが出てくるという、

    ジュニアクラスとして初のチャレンジ曲となります。

    バレエの基本を身体と頭で理解していないと覚えられない振付ですので、覚える事に苦労している生徒もいますが、

    オンラインで、自宅で一人、という環境下で、皆が必死に取り組んでいます。

     

    今月から二つ目の幕=ACT1 のオーバチュアの振り渡しに入りました。

    ACT1の振り渡しの途中からはスタジオレッスン開講を望んでいますが、リハーサルの効率化よりも、

    生徒達の安全を優先に考え、毎週判断して参ります。

    早く、皆とスタジオで会いたいですが、もう暫くの辛抱ですね。