『シルヴィアーダイアナのニンフ』Act1ストーリー⑤ - ジョイ・バレエ ストゥーディオ

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  • 『シルヴィアーダイアナのニンフ』Act1ストーリー⑤

    『シルヴィアーダイアナのニンフ』Prologue ストーリー①

    『シルヴィアーダイアナのニンフ』Act1ストーリー②

    『シルヴィアーダイアナのニンフ』Act1ストーリー③

    『シルヴィアーダイアナのニンフ』Act1ストーリー④

     

    そこへマントを纏った老いた魔術師が現れ、アムールの彫像の円柱に絡み付いている薔薇を一輪摘み近づいて来る。精霊達から助けを求められアミンタの亡骸に近付いた魔術師は、薔薇をアミンタの顔に近付けて、その香りを吸わせる。アミンタは息を吹き返し、恋するシルヴィアに銀の矢で心臓を射抜かれ命を落としてしまった、という残酷な記憶も蘇ってしまう。魔術師が、自らの命を奪ったシルヴィアへの愛を確認すると、アミンタは迷い無く『シルヴィアを愛している!』と高らかに宣言する。精霊達からシルヴィアが攫われて行った事を聞き、森を飛び出して救いに行こうとするアミンタを精霊達が引き止め、守護神アムールの彫像に祈りを捧げる様に、と薦める。平伏して祈るアミンタが顔を上げると、彫像ではなく魔術師が立っていて、そのマントを脱ぐと、その姿は愛の神アムール自身である。アムールはシルヴィアの居る方向を指し示し、アミンタは愛するシルヴィアを救うべく、森を飛び出して行く。

    月の銀色の光に替わって、太陽の金色の光が森の樹々の頂きを金色に染め始める。精霊達は眠りにつく前の神聖なる祈りを愛の神アムールに捧げる。神聖なる森は、月の女神ダイアナの世界から、太陽の神アポロンの世界へと移り変わろうとしている。

    2010日本初演&2020リハーサルより