『シルヴィアーダイアナのニンフ』Act1ストーリー④
潜んで一部始終を見ていたオリオンは、息絶える直前のアミンタに襲いかかり、倒れ伏した恋敵を見下ろして、ほくそ笑む。そこへシルヴィアが森の奥深くから戻って来る気配を感じ、オリオンは喜び勇んで再び身を潜める。アムールの金の矢に心臓を射抜かれ、アミンタへの恋心が芽生え始めていたシルヴィアは、生まれて初めて感じる自分の新しい情感に困惑している。アミンタの亡骸を見て悲嘆に暮れるシルヴィアを、オリオンは島の洞窟の住処へと攫って行く。
攫われて行くのを目撃したフォーンが精霊達を呼び集め、シルヴィアが誘拐されて行った事を伝える。狩のニンフ・シルヴィアが肌身離さず身に付けている矢筒が地面に落ちていて、それは即ちシルヴィアが戦えない状況下にある、という事である。アミンタの亡骸を前に、精霊達は絶望し悲嘆に暮れる。
2010日本初演&2020リハーサルより