秋フェス🦢本番の一日②
本番の一日は、1分1秒も無駄にせず、午前7時から12時間、共に過ごしています。
頭も身体も常にフル回転です。
例年、秋フェス初出演の生徒たちが、スピードの速い進行に着いて来られない事があるので、
今回も心配していましたが、誰一人として進行に遅れる子が居ませんでした。
4ヶ月間、共にリハーサルを重ねて来た成果は、踊り以外の生活面にもしっかりと現れたという事です。
舞台稽古直前にステージに上がり、椅子を見た瞬間に、数名の子がパニックになりましたが(一つ前の記事をお読みください)
焦っている自分を懸命に隠そうとしている姿、
焦ってもポーズを崩さなかった姿がありました。
パニック状態から一分以内に平常心を取り戻し、椅子を数え、自分の踊る場所を把握した姿は立派でした。
(昨日、本人達から聞きましたが「もう、椅子を見た時に訳が分からなくなっちゃったよ」
「焦って(焦っている自分に)びっくりした!」との事でした)
暗転(真っ暗なステージ)の状態でステージを歩き、椅子を数えて並び、最初のポーズを取る事は、大人であっても難しい動作です。
実は、その真っ暗な中、新中級の2人の場所が入れ替わってしまい、そのまま本番がスタートしてしまいました。
(写真は全て舞台稽古を2階席から撮影したもの)











今回の白鳥は一人ずつ順番に、一小節または半小節ずれで踊るパートと、
隣りの子と《互い違い》で踊るパートが多々あります。
入れ替わってしまった2人は、自分達の咄嗟の判断で、並び順通りの振付、
つまり練習をしてきたのと違う順番の振付で踊りました。
一小節または半小節ずらして踊り、
《互い違い》のパートは逆の動きから踊ったという事です。
音楽を全身で理解し、的確なカウントでトレーニングを重ねてきた賜物ですが、
大人であっても、この対応は難しいです。
そして円型にフォーメーションが変化する瞬間に、物凄いスピードで自分の場所に走って戻りました。
↓この円型↓

常にフォーメーションが変化するのですが、
円型に走る瞬間しか、修正出来るチャンスは無いのです。
よく、この適切な判断が咄嗟に出来たと思います。
《椅子で場所を取りながら踊る》という難易度の高いトレーニングを重ね、《一人一人の間隔が「常に」均等であるべく重要性》
《シンメトリーである重要性》を理解していたからこそでしょう。
(秋フェス初出演の新中級の2人です)
終演し舞台裏に戻り、一呼吸ついてから、「場所入れ替わってた?」と聞くと涙を流しました。
恐らく「JOYの作品を壊してしまった」と思ったのでしょう。
この責任感と咄嗟の判断力には私達教師も驚き、
一緒に踊ったメンバーからは拍手が止まりませんでした。
どの子も「自分であったら、この2人の様な適切な判断は出来ない」と思っている姿も健気でした。





本番は予想外のハプニングが付きものです。
「本番中に何が起きても自分達で対応出来るように」というトレーニングを重ねてきましたが、今回の対応力には感嘆致しました。
この2人のうち1人は、毎週水曜日に上級のお姉さんの中に一人混ざって上級レッスンを受講していました。
もう1人は、秋フェスのリハーサルが始まってから3ヶ月間、毎週プライベートレッスンを受講していました。
この積み重ねも大きかった事と思います。
どの子も、本人もご家族も知らない能力を持ち、可能性に溢れているという事を、体現してくれました。








白鳥Aの3人は、6月の発表会《チポリーノ&ラディッシュ》で主役デビューし、この秋フェスでは一番上のポジションでメンバーを引っ張る役割を担いました。
本人達は、人知れずプレッシャーもあった事と思いますが、何より、3人の「素直で真面目」な性格が、下の子達の良いお手本となりました。
当たり前の事の様ですが、なかなか貴重です。
本番で最初のポーズをし、アナウンスが流れている最中、「笑顔ね」「前傾だよ」「手下げないよ」など、注意する事を下の子達に声掛けしているのですが、
その声に優しさと頼もしさを感じました。
良いチームでしたね。








終演後の楽屋の片付けを手伝ってくれた大学生の先輩達からメッセージを貰いました。
秋フェスのトレーニングの厳しさ、難しさを経験していて、今は進路に向けて真摯に頑張っているからこその素敵な感想です。


出演した16名の成長だけでなく、観に来てくれた子達のレッスンでの意識が大きく変わりました。
知っているメンバーやお姉さんの踊りを観て、自分の中の目標が明確になったのでしょう。
言葉にはならないと思いますが、レッスンの取り組みが変わり、凛とした姿を見せる様になりました。
御多忙な中、ご来場頂きまして有難うございました。
12/14(日)の公開レッスンでも《The Glory for Swan-白鳥への賛美》発表致します🦢