『シルヴィアーダイアナのニンフ』Act1ストーリー③
人間が潜んでいる事に気付いた精霊達は姿を隠し、ニンフ達はアミンタを探し出しシルヴィアの前に連れ出す。『神聖なる此の月光の森に、何故、人間が足を踏み入れ穢すのか?』とシルヴィアが詰問すると、アミンタはシルヴィアへの “愛” を告白する。穢れた人間に “愛” を告白された事に激怒したシルヴィアは、アミンタを自らの銀の矢で射ようとするが『人間如きは、神聖なる銀の矢に値しない。』と思い直し、“人間がニンフに恋をする” という悪戯を仕掛けた愛の神アムールの彫像に、その矢を向ける。アムールの彫像を庇おうと身を投げ出したアミンタは、シルヴィアの銀の矢で心臓を射抜かれてしまう。すると、突然、アムールの彫像が動き出し、その金の矢をシルヴィアに向けて放つ。心臓を射抜かれたシルヴィアは、その金の矢を引き抜くと、何事も無かったかの様に角笛を響かせ、ニンフ達と共に森の奥深くへと去って行く。
2010日本初演&2020リハーサルより